大舞台でのスピーチ

 

うちの教室では古株の方に位置づけできる、Jさん。

 

企画製造販売の会社を経営するやり手の若社長です。

初めてお越しになったのは5年以上前だったかと思いますが、

当初の「滑舌悪いんですよぉ」という悩みは、今や人から突っ込まれることはなくなったそう。

 

代わりに最近では、

「Jさん、滑舌良くなりましたよね?」と言われるのだとおっしゃっていました。

 

確かに。

当初の彼の苦手改善に取り組む姿勢は並々ならぬものでしたし、

人が目標を定めて頑張るとこんなにも変わるのか と実感させてくれた日々でもありました。

基本に忠実、かつ大胆に応用していく彼の姿勢にはいつも尊敬の念を抱きます。

 

口の開き方に意識することで表情が格段に変わります。

彼も報告してくれましたし、私も感じるところでした。

 

 

うちの教室の特性なのですが、嬉しいことに

Jさんはじめ、ことある度にリターンしてくれる方がとっても多いんです。

これは本当に嬉しくありがたいことです。

「(人前で話すことなど)なんかあったら頼るところがある って思ってますから!」

と語ってくれる方々のお顔が何より私の原動力になっています。

 

 

さて、Jさん。

立場上、そこそこ人数のある大きな舞台でお話しする機会が多い。

しかも結構な頻度。5年前に比べて当然機会は増える一方だし、

もう彼にとって、100人規模なら小さいくらい。

 

先生。。。助けてぇ。。

 

と駆け込んでくるときは、

わたくしも「おおお!そ、そうなんかい!?こりゃまたっ!」

と声が出るほどの舞台を抱えている。

 

今回も大きめです。

持ち込んだ原稿の言葉の使い方を少しずつ訂正しながら、

表情、間合い、声の張り、気持ちのつけ方 を加減しながら繰り返しての練習です。

 

2時間後、、、、、

 

 

なんやなんや!

相当変わってきてますやんか!

素敵!男前!かっこえええっ!

 

全然ちゃいますや〜〜〜ん!

つかむのうまいわぁ〜〜〜〜〜〜

いやぁ〜〜〜感動する〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!

 

そう、なんで聞いてて感動するかと言いますと。

語り手が感動しながら、心動かしながら話しているからです。

心動かしながら話すためには、 読む だけでは難しい。

情景を感じながら伝える。

 

Jさん曰く。

「先生、さっき、ここのくだりで俺泣きそうになりました。ぐっときてもうた。」

 

そうそうそう。

それが伝わるから同じ気持ちになれるのよ。

泣いてもうて先読まれへん のは論外ですが、ぐっとくる のはオーケーなんです。

 

いいねいいねぇ〜〜!

 

この調子で明日のステージはキメてきてください!!

 

ほんで、またここ一番の前には思い出してレッスンに来てくださいね〜。

 

 

 

 

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