所長、スピーチにはまる?

某有名化粧品メーカーの研究室に所長として在籍のO氏。

2012年明けてすぐの頃から、ほぼ毎週1回の割合で個人レッスンを受講。

最近、欲が出てきたようで、上司のスピーチ原稿も引き受けて執筆されています。

そんな彼も通い始めの当初は、

「この春から所長に昇格するんです。そうなると、これまでのように避けてはいられないので・・・」と、不安げにお越しでした。

お話を伺っていると、 原稿を覚えるのがなかなか難しい とのこと。

 

まぁ。。。。すばらしい。。。。。ウチのレッスンは「覚えない」レッスンが主体です。

(・・・中には 時々、原稿丸覚えでないと困ります と仰る方もあるので

そこはその方のスタイルにあわせております)

 

案の定、「えっ??覚えなくてもできるんですか?」と目を見開いた彼。

私の話す練習方法を ふむふむ と聞きながら、目がキラリ。

「僕、多分、そっちのほうがやりやすいような気がします。」

そうそう。  多分でなくてきっと誰しも実はそうなんです。

 

かくして、彼の修行はスタート。

就任挨拶から自己紹介、レセプションの司会、ちいさな会合から大きな集会まで、

「前に出て話す」機会が次から次へと波のようにやってくる。

 

ほんの短いスピーチでも、彼は必ず、自分なりに原稿をまとめて持参する。

そして、「見てください」と、いい意味で 丸投げ。(笑)

 

「ある程度、自分の思うように書き上げたので、

表現の不明瞭なところや接続詞の不手際、コトバの置き換え、全てを任せます」 

と 言い切ってくださいます。

 

コチラも責任持って文章を置き換え、すり替え、さらには全面変更などもするのですが、O氏、ふむふむ・・・・と一読し、

「わぁ、これでいきますわ~♪」そして変更箇所が出た部分を一生懸命読み直し、

即座に手元から外し、文章を見ないで立ち練習。

 

・・・で、本番終了の後は、「いやぁ!75点!かなぁ?」と嬉しそうに語ってくださいます。

 

滑舌もまだまだダメだっ!

と、毎回繰り返し自主的に練習、「これが言えない」「ここが言いにくい」

と自分の日常の中で言いづらいコトバを書き取っています。

最近は噛むことも少なくなり口の動きが滑らかになってきた らしいです。

 

お家の中でもきちんと基礎練習を続けているOさん。

「教えてもらうことで安心はできるが、自分がなすべきことことをきちんとしなければ、前には行けない」と、自らの体験に基づき部下を指導しているそう。

部下に恥ずかしくない人になるのだ と 思慮深く、配慮を行き届かせています。

 

O氏のがんばりに大拍手です。

 

 

 

 

 

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