粋=息 けっこう難しい。

1月30日(日)兵庫県某T市にある老舗ホテル「Tホテル」(どこやねんっ!)
にて、毎年オファーを頂くでっかいパーティーに行く。
遠い。。。。けれど、
待っててくださる顔ぶれ、迎えてくださる顔ぶれを思い描くと
朝の早いことなど忘れてしまう。(忘れたらあかんっ)
この日は「大寒波」到来。さぶいさぶい。。。。。
北の山手まで行くので、道中乗り換えのたびに「ひゅるるる~」である。
9時、現地到着。既に音合わせ、リハが始まっているなかを挨拶回り。

歌が中心のこのパーティ、超豪華ホテ飯付き。
勿論、出席したお客様に・・・だが、会主の計らいで、
当日の欠席が出たときに限りお席へ呼んで下さる。
…で、此度も呼んで頂き、嬉しく舌鼓を打っていたのだが。

どうも全般的食事スピードが遅かったせいか、ディッシュの回転が良くない。。。。
なんて思っているうち…OH!進行再開!

Fishがぁ・・・Meatがぁ・・・Cakeがぁ・・・さよ~なら~
人知れず超楽しみにしてたのに・・・あぅ。。。。
でも!そんなことは言ってはおれんのですっ!
そう。わたくしは仕事でここにいるのだ。
バックヤードでスタッフランチのはずが、

たまたま円卓に座らせていただいたにすぎぬのだ!
心を入れ替え、思いを断ち切り、いざ、司会台へ。
会主が「途中で食べてね」と何度も気遣ってくださるが、
嬉しく受け止めながらも仕事モード全開!
もう「惜しい」なんて思わない!(もん。。。。)

そして進行は進み、すっかり忘れた頃、
同業ながらこの日はシンガーとしてステージに立っているCさんが、
つつとやってきてにっこり微笑み、高らかな声で
「あ~かわいそ~魚もお肉もめぇ~っちゃおいしかったでぇ~きゃは」
嫌味ではない。彼女は同業だからこそ、判っていらっしゃる。
わたくしがメインの手前できっぱりあきらめたことを、
あきらめてそ知らぬ顔で仕事に戻ったことを賞賛してくれているのである。
表情がそう言ってくれている。

粋=息 場の空気を司る仕事は
その場に溢れる様々な優しさや気遣い、動揺や悔しさを瞬時に受け止め流していく。
時には辛い立場になり、時には牽引を一手に任される。
程よい緊張と安心感を同時に与えてくださるこの現場が好きだ。
この場に集まる人が好きだ。
会主が打ち合わせのとき、最後に必ずつぶやいてくださる、
「君の言葉は俺の言葉やから。」
最終的に何を言ってもやっても構わない=全面的に任せる というメッセージをくれる。
怖いことだが同時に嬉しいことでもある。

 

感謝。

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