書く ということ

「書く」ことをせずにまとまった話をするのは結構難しい。
会話の中では簡単に出来ていることでも、
やれ、3分です だの 5分ほど だの、条件がつくと 
その時間内にしっくりおさまるように
同じ内容でも 膨らませたり、はしょったりせねばならない。

「なにを膨らませる」のか「どこを はしょる」のか。
話しながら考えながら…でそれを調整できるなら「プロ」の領域。
しかし、「しゃべること」=「仕事」な人々で無いかぎり、
それはなかなか上手くいかないモンである。
「まず書く」ことで、何を言いたいのか を再検証。

「ここは伝えたい!」と強く思っていたことが、

実は話の本筋には影響の無いことであったり。
「これを言わないと次が続かない!」と信じていたことが、どーでもいいことだったり。

教室に来る皆さんにも必要に応じて 「書く」ことをオススメしている。
そして、「書く」事を始めた方には必ず表現力が備わってくる。
思いつきで話すと埋もれてしまいがちな、心や情景の描写が書くことで生まれてくる。

「嬉しかった」・・・・・どんなふうに?どのくらい?たとえて言えばどんな感じ?
と自分に問いかけながら書いていく。
すると「嬉しさ」がますますイキイキと伝わる文面になっていく。
そして音読してみる。文章ではない自分の言葉にして。
これを何度も繰り返しながら的確に伝わる話しぶりを会得していく。

かくいうわたくし、朗読CD製作にあたり 最近、書いては消し、消しては書き、
書きあがっては ばっさり校正・・・・・・・・されている。
いまいち整理が出来ない…言いたいことがつかめない…まま文章にしてしまうときは、
「読んでる(聞いてる)人もわかんない」モノが出来てしまいます。

書くと「判る」こと たくさんあります。
面倒くさがらず、日々のいろいろを書き留めてみてはいかがですか?

整理すべきところがたくさん見つかって苦笑いのYさん。
初めて書いてみて、書かずに話すよりイイモノが出来そうなTさん。
最終稿はどんな風に仕上がるか、楽しみにしています。

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